2016年4月から、NHK『おかあさんといっしょ』の人形劇が「ポコポッテイト」から「ガラピコぷ〜」に替わりました。
『おかあさんといっしょ』人形劇史上初めて、ロボットが主要キャラに登場することで開始前から話題になっていた「ガラピコぷ〜」。“かわいくない”という評判について検証してみた!
検証の前に:「ガラピコぷ〜」ってどんな話?
私たちの暮らす宇宙とは別の宇宙にある、水と緑が豊かな「しずく星」という惑星が舞台。
その「しずく星」には大きな大きな「ホシノキ」という木があり、ホシノキの根元には「ムスービ村」という村があります。その村に住んでいるハリケーンウサギの少女『チョロミー』がひよこハートのオオカミ少年『ムームー』と友達になり、2人は宇宙から不時着した『ガラピコ』を発見。
活発で好奇心旺盛な『チョロミー』、引っ込み思案だけど心の優しい『ムームー』、遠い星からやってきたロボット『ガラピコ』の3人が、お互いの心をむすんでゆく(「ムスービ村」にかけてますね)友情の物語です。
宇宙の惑星が舞台の、ロボットと個性的なキャラのお話というわけです。
検証1:「ガラピコぷ〜」のキャラクターを見直してみる
「ガラピコぷ〜」の発表があったのは2016年1月。その記者会見の写真が公開されたときから言われていたのは“キャラクターがかわいくない”ということ。
どれどれ。「ガラピコぷ〜」はこちら。




「ガラピコぷ~」のメインキャラ(左から)ムームー、ガラピコ、チョロミー (C)ORICON NewS inc.
王道感を失わないままに現代性を盛り込みながら、どのようにかわいくするかというところを一生懸命考えてデザインした。そして、キャラクターそれぞれにちょっとしたアイコンをつけたり、色をすごくはっきりさせたりして、お絵かきしたときに3歳の小さい子どもたちの認知力、画力でも3キャラクターをきちんと描き分けができるように、ということをポイントにした
検証2:似てるキャラクターを探せ!〜実は“あの”有名キャラに似てる!?
「ガラピコぷ〜」のキャラが怖いのは特にあの目ではないかと思うのですが、あれ、そういえば目が怖い人気キャラが最近いたな、と。
妖怪ウォッチのジバニャン!
どうですか?《ガラピコの目》+《チョロミーのカラー(オレンジ色)》+《ムームーの耳》を足すと・・・あれ、ジバニャンっぽくならない?
ジバニャンって親はかわいくないと思ってる人多いけど、子どもはかなりスキだったりする。そんなものかも。
あと、《勝ち気な女の子》と《気弱な男の子だけど実はしっかりして頼りになる》という設定や、赤系と青系のキャラの組合せ、オオカミ・・・というキーワードから、「おおかみこどもの雨と雪」も思い浮かべたり。この共通点だけでいったら「ガラピコぷ〜」だってヒットしてもよさそうなんだけどなぁ。




検証3:歴代の人形劇キャラは本当にかわいかったのか?
「にこにこぷん」「ドレミファ・どーなっつ!」「ぐ〜チョコランタン」「モノランモノラン」「ポコポッテイト」と並べてみました。
どうですか?実は、すっごくすっごくかわいい〜〜!!ってキャラクター、そんなにいないと思いませんか?自分に馴染みのないキャラをみたら、え、これ別に可愛くないしグッズとかほしくないけど・・・と思うのでは?
ポコポテファンの人に怒られそうだけど、私はポコポッテイトを最初見たときは正直ビミョーと思ってた。ムテ吉はともかく、ミーニャの目とかこわくない?メーコブ地味すぎない?3人ともキャラデザインばらばらすぎない??って。でも、見ているうちに可愛く思うようになったし、ストーリーとかさなってすごくイイ子たちだなぁと思い、卒業の時には本当にさみしかったし、今でもポコポッテイトが懐かしい。
と、いうわけで・・・
結論:「ガラピコぷ〜」がかわいくなるのは時間とストーリーの問題
正直いって、“慣れ”かなぁ、と。
評判のいい歴代の人形劇キャラだって、言うほど可愛いわけではない。最終的には、そこに子どもとの思い出がプラスされて、物語の中でのキャラクターの動きに愛着がプラスされて、“すごくかわいい!”キャラクターになるんだと思います。
だからこれからの「ガラピコぷ〜」には、このキャラクターたちにもっと愛着をもっていけるストーリーの積み重ねを期待!